プレスリリース | 2020年7月22日
「人生醸造craft」は、日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長 兼 CEO:新野隆、以下 NEC)とクラフトビールメーカーである株式会社協同商事 コエドブルワリー(本社:埼玉県川越市、代表取締役社長:朝霧重治、以下 コエドブルワリー)が共同開発したクラフトビールです(2020/7/15販売開始;現在は完売)。
「人生醸造craft」の開発には、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」が用いられています。AIの分析対象として、株式会社小学館(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:相賀昌宏、以下小学館)がこれまでに発行してきたファッション・ライフスタイルなどの雑誌が活用されました。
今回、提供された小学館の雑誌は、11誌、4000冊超におよびます。この膨大な雑誌データの提供を担当したのが、小学館の出版物のデータ化およびデータベース運用を手がける、小学館の関連会社、株式会社C-POT(本社:東京都千代田区、代表取締役:相賀信宏、以下C-POT)です。
誌面データをそのまま渡すだけでは、AIの分析に利用することはできません。C-POTでは、2018年から小学館の雑誌コンテンツ群のデータ化を進めており、出版物の一元管理を可能とするシステム「小学館データベース」を用いて、過去に出版された膨大な雑誌データをデータベースで管理しています。
今回のプロジェクトでは、NECの依頼に応じ、以下のような業務をC-POTが担当。小学館データベースの活用により、NEC側の求める膨大な雑誌データの提供を短期間で実現することができました。
今回C-POTが提供した雑誌をNECのAIが解析することにより、クラフトビールを楽しむ順番として一般的な「色・香り・味」の3ステップが数値化され、ビール職人が20~50代の4世代の特徴を4種類のクラフトビールとして表現することが可能となりました。
「色・香り・味」の3ステップのうち「味」については、雑誌の過去データを提供するだけではなく、雑誌編集経験の長い熟練編集者が、AIがデータを学習する際の教師データ作成を担当しました。
雑誌を編集したプロフェッショナルが作成した教師データにより、ファッションテイストを味の指標に変換するという、人間の感性・感覚を具体化・数値化することが可能となりました。
C-POTでは、今後も、新たな商品開発・サービス開発に必要な出版コンテンツの提供、出版物の解析のアシスト、コンテンツクリエイターによるデータ解析アシストなどに積極的に取り組んでいく予定です。
C-POTのデータビジネス、データベース利用、および小学館の出版物のコンテンツ利用などにつきましては、下記C-POTのお問い合わせ窓口にお願いします。
※NECと人生醸造craftについては、それぞれのサイトをご覧ください。